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『山岡の地理B教室 PartⅠ』旧版向けの補足
本書のデータ等は適宜アップデートされています(現在の最新は2012年12月発行の第26版)。旧版をお持ちの方のためにアップデートすべき記事(一部は表現の変更)をまとめました。内容の誤りや誤植というわけではなく、古くなった部分が中心です。参考にして下さい。なお、Lは「行」のことです。
1) P.83 (4) スリランカの民族と民族問題
(イ) タミル人→北部に居住、少数派、ヒンドゥー教。インド南西部から移住。
(ロ) シンハリ人→南部に居住、多数派、上座部仏教。実権を握る。
※2009年、政府軍によってタミル系の反政府武装勢力が制圧され、内戦は終結。
2) P.88 L.14
→「非加盟国は、独立国ではバチカン市国とコソボ共和国だけ。」
3) P.109 L.10
→「強制的に同化しようとしていました。 悲劇の民族といってもようでしょう。 (ただし、EU加盟を望む現在のトルコは、クルド人の存在を認めており、人権問題は改善されつつあります。)」
4) P.110 赤枠
順番をECSC・EEC・EURATOMに変更し、各組織名の後ろに設立年を入れる。
→「ECSC(1952年設立⇒EUの元祖)、EEC・EURATOM(1958年設立)」
5) P.113 図の脚注
→「加盟候補国としてトルコ、クロアチア、マケドニア、アイスランド(2010年現在)」
6) P.117 国連加盟国数の表
「'06(11月現在)」 → 「2006年~」
7) P.120 (7)
日本の領土問題 「中国・台湾が領有権を主張。」の後に、
→「日本政府は『領土問題は存在せず』の立場。」
8)P.121
2009年4月1日、NATO(北大西洋条約機構)にクロアチアとアルバニアが新たに加盟し、加盟国数は26から28に増えました。
9) P.122
(3)(ハ)→「人口ではEUをしのぐが、GNI(国民総所得)では約15分の1.」
(7)OECD →「33か国 【さらにエストニアが2010年中に加盟予定】」
最終行 CIPECの記述はまるごと削除(活動なし)。
10) P.126 赤枠
→「中国、インド、アメリカ、インドネシア、ブラジル、パキスタン、バングラデシュ、ナイジェリア、ロシア、日本、メキシコ(2009年現在)」
枠下→「中(チュウ)、イン、ア、イ、ブ、パキ、バン、ナイ、ロ、日(ニチ)、メ」
下から3行目、およびP.128のL.4も同様。
11) P.135 最後の3行
→「日本の高齢者の割合は2009年には22.7%となり、少子化に歯止めをかけた(☛P.154 )スウェーデンの約17%をとっくに追い抜いて世界一。 「高齢社会」の上にチョーがつく「超高齢社会」といわれています。」
12)P.136 L.9
→「たとえば、高齢者の割合が7%だった1970年ころ、 せいぜい一世代ちょっと前のことですよね。」
13)P.137 L.17
→「その割合は1970年で69%、2010年で64%です。」
14)P.143
L.6 →「1947~49年生まれの人がとても多いですよね。」
L.10 →「これが『第一次ベビーブーム』です。最近、いっせいに定年退職した世代。」
15) P.144 L.5
→「今、アラフォー(40歳前後)なんだけど、」
16)P.157 2 世界の人口(データは2009年)【世界国勢図会による】
(1) 世界の総人口は約68.3億人。
(2) 人口の分布
(ロ) 地域別→アジア41.2億人(約60%)、アフリカ10.1億人、 ヨーロッパ7.3億人、北アメリカ3.5億人、中南アメリカ5.8億人、 オセアニア0.4億人
(ハ) 国別→①中国13.5億人 ②インド12.0億人 ③アメリカ合衆国3.1億人 ④インドネシア2.3億人 ⑤ブラジル1.9億人 ⑥パキスタン1.8億人 ⑦バングラデシュ1.6億人 ⑧ナイジェリア1.5億人 ⑨ロシア1.4億人 ⑩日本1.3億人 ⑪メキシコ1.1億人
(3) 人口の推移
→「今後は、2020年・76.7億人⇒2035年・85.7億人⇒2050年・91.5億人と予測される。」
(4) 人口密度
(イ) →50人/㎢
(ロ) 地域別→アジア129、アフリカ33、ヨーロッパ32、北アメリカ16 中南アメリカ28、オセアニア4
(ハ) 国別→バングラデシュ1127、韓国485、オランダ444、 インド364、ベルギー349、日本342 cf、シンガポール6719、モナコ22021
低密度国→モンゴル2、オーストラリア3、カナダ3、ロシア8 など
17)P.161 4 スウェーデンの人口問題
(2) 人口の高齢化が進んだ。(以下のカッコ書きをトル)
18) P.162 グラフのデータ更新(略)
19)P.135 のデータ更新に伴い、本文を修正する必要がありました。 このページは以下のように読み替えて下さい。
L5
14%以上で「高齢社会」、21%以上は…「超高齢社会」です。
L13から最後まで
1990年代まで、高齢者の割合が最も高い国はスウェーデンでした。フランスやイタリア、イギリスなんかも高かった。しかし、いまでは日本がぜんぶ追い抜いて世界一。スウェーデンには昔からの「高齢化の歴史」がありました。19世紀、1887年にはもう7%になっていたんです。それから100年近くをかけて14%まで上がっていった。それがスウェーデンの場合。日本の場合は、7%になったのが1970年で、14%を越えたのが1994年です。スウェーデンで100年近くかかったところを日本は20年あまりで達成しちゃった。そのくらい急速なんです。そして、2007年には21%を突破、世界初の「超高齢社会」だ。